日本の航空ビジネスの未来~航空写真を通してみるMRJ~


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日本の航空ビジネスの未来~航空写真を通してみるMRJ~

入間航空祭の写真①

2015年11月11日に名古屋空港で初飛行したMRJを空撮による航空写真を通してご紹介します。
MRJは構想段階の2002年から、実に13年の時を経ての初飛行になりました。

当初予定より4年遅れとなったものの、先進技術の採用をはじめ、日本のものづくり力を結集した小型旅客機として世界から注目されています。

■概要

日本の航空ビジネスの未来~航空写真を通してみるMRJ~


三菱
MRJは三菱リージョナルジェッドの略称で、三菱が中心となり日本製の小型旅客機として、開発・製造が進められてきました。
戦後に日本が独自開発した旅客機としてはYS-11以来40年ぶり、三菱製としては戦前に開発されたMC-20以来の約75年ぶりとなります。




日本の航空ビジネスの未来~航空写真を通してみるMRJ~

航空写真①
旅客機の大きさは座席数400以上を「大型機」、座席数250~350程度を「中型機」、座席数100~200程度を「小型機」に分類されています。
航空写真①よりMRJは小型機よりもさらに小さいことがわかります。

MRJは座席数100未満の航空機に該当。大都市と地方都市、または地方都市同士を結ぶ、地域のコミューターとして活躍が期待されているようです。



■機体


日本の航空ビジネスの未来~航空写真を通してみるMRJ~

航空写真②
航空写真②より外観は一般的な小型機と同じように円筒型の機体で、主翼下にエンジンが備わっているのがわかります。
違いとして、機首や主翼は空気抵抗を考慮した独自の形状を採用。

さらに車両接触や地方空港での整備性を考慮して胴体にはアルミ合金を使用しているとのことです。
なお機体の部品数95万点のうち3割の部品を日本企業が手掛けています。


■エンジン


日本の航空ビジネスの未来~航空写真を通してみるMRJ~

エンジン
エンジンには、プラット・アンド・ホイットニー社のGTFタイプの新型エンジンを採用。 プラット・アンド・ホイットニー社によると、GTFは従来のエンジンより12%燃費が良いと説明しています。
さらに低騒音かつ排気ガスの削減も実現しているとのことです。


■機内


災害時の空撮

機内
「新しい快適さ」をコンセプトとし、モダンでスタイリッシュな空間となっています。
前方扉と後方扉を左右同一に配置、キャビンは大きな男性でも屈まずに室内を移動できるなど、随所に工夫が施されています。
また座席にはゾディアック・シート・カルフォルニア社のシートを採用。

このシートには日本独自の技術が使用され、従来のウレタン製座席より薄く、体圧分散や通気性にも優れています。
シートを薄くしたことで足元の空間も広くなり、ゆったりと快適に座ることができるのです。

MRJは開発スケジュールの見直しや納期延期など、問題が山積み。
しかし、航空機には数多くの部品が使用されていることからMRJが軌道に乗れば、多くの中小企業にもビジネスチャンンスが生まれます。

また地域路線の活性化も期待でき、協議会などが動き始めているとのことです。